No: |
1473 Question of Law/特許出願/禁反言 |
体系 |
外国の特許法・特許制度 |
用語 |
Question of law |
意味 |
Question of
lawとは、欧米法の裁判において法律の適用に関する問題に関して設定された問い掛けを言います。
|
内容 |
①Question of lawの意義
(a)裁判所において法律の適用に関する問題を、法律問題と言います。 →法律問題(matter of law)とは
(b)Question of lawは、裁判所において法律の適用に関する問題(法律問題)に関して、裁判官が設定する問い掛けを意味します。
(c)Question of lawは、“Question of fact”に対する概念です。
②Question of
lawの内容
(a)具体例として、特許権者が主張する保護範囲が、特許出願人が実体審査で行った行為(例えば先行技術に基づく自明性(進歩性の欠如)を回避するためにクレームを限定する行為)と矛盾する場合に、こうした行為が許されるのかという設問は、Question
of lawとなります。 →Question of lawのケーススタディ1
(b)“Matter of
law”と“Question of law”とは厳密に言えば意味が違いますが、 “Question of
law”を法律問題と意訳する事例もよくあります。
なぜなら、法律上は“Matter of law”又は“Matter of
fact”のいずれであるか(或いは“Question of law”又は“Question of
fact”のいずれであるか)が重要だからです。
事実上の論争であるか法律上の論争であるかは、事実審と法律審との役割分担などと関係しているためです。
(c)もっとも下記の事例のように両者を使い分けなければならない場合もあります。
“Construction of a claim,
a question of law, is necessary to define the metes and bounds of
the protection afforded by the claims.If the language of a claim is
not disputed, then the scope of the claim may be construed as a
matter of law.”
(クレームの解釈は法律上の問い掛けであり、クレームによって与えられる保護の境界を定めるために必要である。仮にクレームの表現に論争がないのであれば、クレームは法律問題として解釈されなければならない。)
P.M. PALUMBO et v. DON-JOY CO., 762 F.2d 969
|
留意点 |
|
次ページ
※ 不明な点、分かりづらい点がございましたら、遠慮なくお問い合わせください。 |
|