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971 ノウハウ/特許出願/特許の活用/特許出願の意味 |
体系 |
ビジネス用語 |
用語 |
ノウハウ |
意味 |
ノウハウとは、ノウハウとは、単独で又は結合して工業目的に役立つ、ある種の技術を完成し、又はそれを実際に適用するために必要な秘密の技術知識と経験又はそれらの集積をいいいます。
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内容 |
@ノウハウの意義
(a)ノウハウとは、未公開の技術上の知識・経験・データなどの情報であって、産業上利用可能であるが故に経済的価値があるものです。
(b)新しい技術的アイディアを考えついたときに、一般的に、その活用方法としては、大きく分けて次の2つが考えられます。
第1に、特許出願をして独占排他権の取得を目指し、特許の活用を図ることです。
市場における独占的地位を確立することにより、製品の値付けなども自由にできるなどの利点があります(→特許出願の意味)。
第2に、アイディアをノウハウとして企業内で保持し、技術秘訣としての活用を図ることです。
(c)一般にノウハウの成立要件としては次の通りです。
・秘密性があること
・経済的価値があること
・産業上利用できるものであること
(d)物の外観に表れる技術(鉛筆の断面形状を多角系として斜面に置かれても転がらないようにした工夫など)は、秘密性を欠如しているので、ノウハウとして成り立ちません。。経済的価値があること・産業上利用できるものであることを欠くものも同様です。しかしながら、例えば物の製造方法に関するアイディアであって、結果物である物だけを見ても、アイディアの内容が分からないものはノウハウ足りえます。
Aノウハウの内容
(a)ノウハウとしての利用は、秘密保持が徹底できれば、何時までも利用できるという利点があります。
特許としての活用は、特許権の存続期間が特許出願の日から20年間と極められているのに対して、ノウハウの場合にはこうした制限がないからです。
(b)しかしながら、一旦秘密が漏れると、その経済的価値は大きく減少します。
従ってノウハウを知る人間を限られた担当者に限る、その担当者が退職した後にも秘密を漏らしてはならないと契約で定める、というような秘密管理が必要です。
(c)仮にノウハウに関してライセンス契約の交渉をする場合には、交渉の段階で或る程度の情報を相手に渡さなければならないという問題があります。
こうした場合には、一定の条件(例えば契約に至らない場合でも秘密保持義務を負う旨の約束を含む)の下で秘密情報を含む契約内容を知らせて一定の期間内に契約をするかどうかの選択権を与える、オプション契約の形をとることができます(→オプション契約とは)
またそうした選択権なしに秘密義務を負う秘密保持義務を課する契約を結ぶこともできます(→秘密保持義務とは)。
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