中国のコピー時代の終焉
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発明/進歩性・特許出願 |
中国メディアにおいて11月17日次のような記事が報道されました。 中国の2012年の研究開発費は2570億米ドルで、EU28か国のそれの合計を超えた、中国が欧米の技術をコピーする時代は終わった。 研究開発費の金額や特許出願の金額が必ずしも技術的な優位性を表すものではありません。幾ら特許出願をしても、進歩性が認められる程度の技術的に高度の発明でなければ特許にならないからです。しかしながら欧米の技術の真似ばかりしているというのは、かつての日本が言われてきたことです。 また中国の産業の躍進には少なからず日本の技術者の貢献があります。定年で日本企業を退職した技術者には、日本企業の競争力の原動力である技術・知識である技術知識が蓄えられています。従って、日本の技術者からノウハウを学んだ中国の企業は、日本企業に近い技術力を有していると考えられます。 他の国の真似ばかりするということは、かつての日本がアメリカなどから言われてきたことです。特許法では、発明の単一性という概念がありますが、欧米での一発明が、日本では相互に関係する一群の発明に該当します。これに関しては、欧米から批判を受けましたが、それにより、改良発明や関連発明などを他人が特許出願する余地が残りました。 日本のメディアは中国での知的財産の模倣が良く話題になりますが、そればかりを見ると、木を見て森を見ないということになりかねません。 |
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