USPTOと日本国特許庁の国際調査・国際予備審査協力 |
特許出願/特許調査/PCT |
最近、通常の国内出願の件数は停滞する反面、外国への特許出願、特にPCT出願(国際出願)の出願件数は、順調のようですが、そうした中で、USPTOのHPで7月1日、PCTの特許調査(国際調査)などに関して日本国特許庁との協力の合意が報じられました。 具体的には、日本国特許庁は、USPTOが受理官庁として受領したPCT出願について、国際調査機関(ISA)及び国際予備審査(IPEA)としてサービスを提供することに合意したというものです。 ここで、PCT出願というのは、指定した各国への国内出願の束としての意味をもち、一定の機関に一定の方式で一つの出願(PCT)に各国への特許出願(又は実用新案登録出願)の効果を認めよう、というものです。 国際調査は、方式面での協力を一歩進めて実体審査の前段階の調査までを一機関で行うというもの、さらに国際予備審査は、国際調査での協力をさらに進めて、実体審査まで一機関で行うというものです。PCT出願が各国へ移行する前にこれらの手続をすることで、特許出願人の労力が大いに軽減されます。 どこの機関が調査や審査をやっても対して変わりはないのでは、とお考えの方もいるでしょうが、さにあらず。例えば畳とか、日本固有の道具のように我国にしかない技術、或いは我が国が得意とする技術分野に関しては、我が国の特許庁が特許調査や審査をした方が信頼度が高いのです。 今後のこうした国際協力の行方が注目されます。 |
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