| 内容 |
①デポジションの意義
（a）公開された法廷で行われるトライアルに先立ち、事実関係を知る可能性がある個人（特に相手方の関係者）から証言をとる手続がデポジションです。
（b）デポジションを求める当事者は、その旨を相手方に通告します。
（c）デポジションには裁判官は立ち会いません。専門の速記者が記録を取ります。
②デポジションの内容
（a）デポジションの対象は個人です。特許事件では、例えば発明者（特許出願人である場合を含む）、製品の設計者、特許部員などです。
例えば米国特許出願の手続では審査に関係し得る先行技術を米国特許商標庁に提出する義務があり、これを怠ると特許無効となります。そうした先行技術を発明者や特許部員が知っていながら、提出しなかった事実がデポジションで判明すれば、それにより相手方の当事者はその事実を元に特許が無効であると反論できます。
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