内容 |
Rehearingとは、控訴審の決定の誤りに関して当事者の請求(petition)により再び審理することを言います。 (内容)
@Rehearingの意義
(a)控訴裁判所の決定に関して、重要な誤りが存在するときには、当事者は、Rehearingを請求することができます。
すなわち、控訴裁判所の再審理においてその誤りを正すことを求めることができます。
(b)重要な誤りとは、例えば判決文が重要な事実について言及していないこと、法律の瑕疵(error of law)などです。
ARehearingの内容
特許権の範囲は、特許出願の実体審査を担当した審査官・審判官が決めるのではなく、特許出願人自身が記載したクレームにより決定されます。
そして特許侵害訴訟が提起されたときに、クレームの解釈(claim construction)は、法律問題(matter of
law)であり、控訴裁判所では最初から見直すというルール(Cybor rule)が適用されます。
469 F.3d
1039 AMGEN INC. v. HOECHST MARION
ROUSSEL,INC.では、特許侵害事件の地方裁判所が、造血因子であるhormone
erythropoietin(EPO)のクレーム中の“施療上有効な量”(therapeutically effective
amount)という文言を“病気の治療に有効なEPO製品の量のみ”と解釈し、特許侵害は不成立と判決したのに対して、控訴審が最初から見直すという立場で独自の立場に立ち、審理を差し戻しました。
これに対して原告は、Rehearingを請求しました。
この請求は8対4で却下されたものの、相当数の判事が原審での審理が無駄になってしまうという理由でCybor
ruleの見直しの必要を指摘しました。
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