体系 |
権利内容 |
用語 |
物の生産とは(実施行為) |
意味 |
物の生産とは、物を創り出すことを言い、物の発明の実施態様の一つです。
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内容 |
@国際的には、主に「実施」とは工業的に実施すること(特許に係る物を大規模に実施すること)を指すと言われています。物の工業的生産の拡大により産業の発達に貢献するからです。従って経済的な観点からみて物の生産は物の発明の実施態様のうちで中心的なものです。また技術的な観点から見て、発明は物を安く或いは効率的に生産できることを課題とする場合があり、その時には物の生産は発明の効果が発揮される実施態様となります。
A我が国において、生産とは、工業的生産物の製造のみならず、建築物を構築することやや部品と部品との結合(家具の組立など)も含みます。
B物の生産は、動植物の産出を含みます。
C尚、実用新案法では物品の構造・形状・組み合わせに係る考案を保護対象とするために、「生産」の代わりに「製造」という言葉を用いています。
D物を公然使用することが新規性の喪失につながるかどうかは思想が知られ得る態様での実施かどうかで判断します。
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留意点 |
物の生産で問題となるのは、物の修理が物の生産になるか否かです。特許品の購入者は、長年の使用の間に故障を修理しながら使用することが多いので、通常の修理は生産とは見るべきではありません。しかしながら発明に係る物の特許部分を全面的に取り換えるごときは、物の生産に該当します。
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