体系 |
外国の特許法・特許制度 |
用語 |
Best Mode requirementとは(特許出願の) |
意味 |
Best Mode
requirementとは、米国特許出願の要件の一つであり、発明者が最良と信じる発明の態様を明細書に記載しなければならないことを言います。
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内容 |
@Best Mode requirementの意義
(a)Best Mode
requirementは、米国特許法第112条(A)に規定された米国特許出願の明細書の記載要件の一部です。
(b)仮に特許出願人が自分の創作した発明のうちで最も優れた実施態様をノウハウとして隠して明細書を作成したとします。
当該特許出願に対してパテントが付与すれば、肝心の実施態様は温存しながら、独占排他的効力を行使できるので有利かもしれません。
しかしながら、そういうことをしてはならないというのが米国の特許出願のルールです。
ABest Mode
requirementの内容
(a)Best Mode(最良の態様)とは、発明者が最良と信じるものであれば足ります。
何が最良であるかは、人それぞれ判断が異なる可能性があるからです。
(b)Best
Mode(最良の態様)とは、発明完成時の認識で足ります。
例えば、特許出願後何年も経ってから、或いは発明が商品化されてから、別の態様が最良という認識が得られたとしても、それを理由として特許出願を拒絶するのは酷だからです。
(c)なお、米国特許法の2011年の改正により、特許出願人がベストモードを開示していないという理由で特許が無効になったり、権利行使が不能となることはなくなりました(米国特許法283条(3))。
これは、特許侵害訴訟において、Best Mode要件を満たしていないとして、有用な特許が無効にされることが多かったためです。
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留意点 |
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