体系 |
外国の特許法・特許制度 |
用語 |
譲渡証(Assignment) |
意味 |
譲渡証は、特許出願に係る権利(または特許権)が他人に譲渡されたことを証明する書面です。
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内容 |
@譲渡証の意義
(a)米国は、かつては発明者だけが特許出願をすることができるという法制をとっていました。
しかし、企業に雇用された研究者が発明した場合、研究成果である発明を特許出願して権利化したいと企業が望むため、発明者が特許出願して、然るのちに譲渡証を提出するということが一般的に行われていました。
(b)なお、現行の米国法では、特許出願は、発明者だけでなく、発明を譲渡された者(Assignee)も行うことができます。
A譲渡証の内容
(a)米国37 CFR
1.46は、特許出願人がAssigneeである場合には、発明に対するオーナーシップを示す書面での証拠(例えば譲渡証や雇用合意書)を提出しなければならない旨を定めています。
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留意点 |
なお、発明者が雇用者に発明の権利を譲渡せずに特許出願をした場合には、雇用者にSHOP
RIGHTが発生しますが、その成立に争いを生ずる可能性もあるため、これを避けるためにも譲渡証をとっておくことが重要です。
→SHOP RIGHTとは
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