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1366 Patentee(特許権者)/特許出願/ |
体系 |
外国の特許法・特許制度 |
用語 |
Patentee(特許権者) |
意味 |
Patentee(特許権者)とは、米国法において、一般的に国家から特許を付与された者及びその承継人(特許権の所有者)を指し、さらに侵害訴訟の原告適格に関しては、前記特許権の所有者から、当該特許に関する全ての実質的権利を伴う排他的ライセンスの許諾を受けた者を含みます。
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内容 |
@Patenteeの意義
(a)米国に特許出願して、所定の要件(新規性・進歩性)などの要件をクリアすると、特許料の支払いを条件として、米国内において他人が特許発明を生産し、使用又は販売することを排除する権利が免許されます。
(b)こうした権限を有するのがPatenteeです。
(c)Patenteeは、通常、“特許権者”と訳されますが、日本の特許法の特許権者とは意味合いに違いがあります。
(d)日本の特許法では、特許権者は特許権の主体であり、これは米国特許法における“patent holder”又は“patent
owner”に該当します。特許権の設定登録を受けた者(特許出願人)だけでなく、その承継人も含みます。
(e)他方、米国では判例上、Patenteには、2つのグループ、すなわち、特許保有者と、特許の元での全ての実施的な権利を有する排他的ライセンサーが含まれると解釈されています。
→全ての実質的な権利(All Substantial Right)とは
APatenteeの内容
(a)米国特許法第281条には、次のように規定されています。
Patenteeは特許の侵害に対する民事訴訟による救済(remedy)を受けることができる。
(A patentee
shall have remedy by civil action for infringement of his patent.)
(b)この281条の下で、Patenteeは、特許侵害訴訟の原告としての適格(standing)を有します。 H.R.
Techs., Inc., v. Astechnologies, Inc., 275 F.3d 1378,
(c)さらに判例によれば、排他的なライセンサーも、当該特許の“全ての実質的な権利”を譲り受けている時には、特許の保持者(patnet
holder)が加わることなく、自らの名前で訴訟を提起する適格を有する。
International Gamco,
Inc. v. Multimedia Games, 504 F.3d 1273
換言すれば、侵害訴訟の原告適格に関して、Patenteeという用語は、全ての実質的な権利を有する排他的ライセンサーに拡張されているということができます。
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留意点 |
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