内容 |
①
一つの事件に関して特許出願人が提出した書類(出願書類・意見書・補正書など)及び特許庁が作成した書類(意見書など)は、元来一つの袋に収められて管理されており、書類が電子化された今日でも包袋と呼ばれています。
②包袋に対応する外国語の一つがドシエです。各国のドシエ情報は、各国特許庁にとっても、特許出願人・一般公衆にとってもにとって重要な意味があります。
③各国の特許庁にとっては、外国の特許出願の審査で引用された先行技術の情報を入手することで審査の質を高めることができるという利点があります。
④特許出願人にとっては、例えば特許出願に先立って特許調査をする場合、ある程度の関連性のある外国の先行技術文献を発見したときには、その審査情報から更に調査の幅を広げることができます。
⑤一般公衆にとっては、外国において特許権侵害で訴えられたときに、包袋禁反言による反論のために相手の権利のドシエ情報を調べることができます。またアメリカでは、外国の対応特許出願の経過についても禁反言が適用されるため、対応外国出願のドシエ情報を調査する意味があります。
⑥各国のドシエ情報を仮想的に統合して、一元的に提供するサービスを行うグローバル・ドシエ構想について国際協力が進められています。
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