体系 |
外国の特許法・特許制度 |
用語 |
Design Patent applicationとは(意匠特許出願) |
意味 |
Design Patent applicationとは、米国特許出願の一形態であり、物のデザイン(見た目)に係る創作に保護を求めるものです。
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内容 |
①Design Patent application(意匠特許出願)の意義
Design(意匠)というと、日本では発明とは別の概念という印象を持ちますが、物の形態をデザインするときでも、機能的な観点と装飾的な観点との双方から創作が成り立ちます。米国法では、この点に鑑み、Design(意匠)の創作をinventした者に“意匠”の特許出願をすることを認めています。
②Design Patent application(意匠特許出願)の利点
(a)先行技術に係る物と構造・機能が類似しており、実用特許出願すると拒絶される可能性が高い場合(∵新規性・進歩性が欠如している)でも、見た目の形態が体裁よい、恰好が良いという場合には、意匠の特許出願をすることで保護が得られる場合があります。
(b)同一のアイディアの技術面に実用特許出願を、デザイン面に意匠の特許出願をすることで手厚い保護を受けることが可能です。
③Design Patent application(意匠特許出願)の要件
意匠の図面ほかに、創作した意匠の簡単な説明が必要です。
④Design Patent application(意匠特許出願)の取扱い
(a)保護の形態は独占排他的権利の付与です(実用特許出願と同じ)。
(b)特許番号には一連の数字の番号に“DE”を付けて表記されます。
(c)USPTOの特許出願検索(又は特許調査)にでは、同じキーワードを用いて実用特許(出願)及び意匠特許(出願)の双方を検索できます。
→Utility Patent applicationとは(実用特許出願)
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留意点 |
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