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607 FTC/特許の活用/特許出願/技術標準化 |
体系 |
ビジネス用語 |
用語 |
米国連邦取引委員会(FTC) |
定義 |
米国連邦取引委員会(Federal Trade Commission;FTC)とは、独占禁止に関する業務を担当する連邦の委員会であって、不正競争・価格協定・誇大広告を取り締まるものをいいます。
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内容 |
@FTCの意義
(a)FTCは、米国連邦取引委員会法(FTC法)により設立された団体です。
(b)FTCの主たる役割は、需要者の保護及び非競争的なビジネス慣習の防止です。
AFTCの内容
(a)FTCの主な活動は、不公正な競争方法の防止と独占禁止法に違反した事業者の調査です。
(b)特許出願人/権利者による利益追求が不公正な競争行為による場合には、FTC自らが提訴して是正を図る場合があります。
B特許出願業務とFTCとの関係
(a)特許制度を支える理論として、特許出願人が発明を開示することの報酬として一定の期間に限って独占排他権を付与し、それにより有用な技術を促進するという考え方(取引理論)があり、この理論は米国特許法でもある程度は通用します。
(b)特許制度は市場における独占を生み出すもの、独占禁止法は独占を排除するものであるので、一見すると正反対であるように思えますが、上述の理論を考慮すると、有用な技術の実施を妨げるような非競争的行為に関しては特許出願人/権利者の権利を制限する余地があります。
(c)特に特許出願を行う行為自体に不公正な行動がある場合があります。
(d)技術標準の策定会議に参加していた事業者が、会議中に得た情報を得て特許出願を行い、当該出願により取得した特許(標準必須特許)に基づいて権利行使をするような事例があります。
→ホールドアップ問題のケーススタディ3
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留意点 |
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