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1300 陪審トライアル/特許出願(外国) |
体系 |
外国の特許法・特許制度 |
用語 |
陪審トライアル(Jury trial) |
意味 |
陪審トライアルとは、民間から任意に選ばれた陪審によって構成される合議体により事実の認定を行う審理をいいます。
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内容 |
@陪審トライアルの意義
(a)米国法では民事訴訟における陪審を保証しています(修正憲法第7条)。
すなわち、一方の当事者が陪審トライアルを求めたときには、相手方の意向に関係なく、陪審トライアルが行われるのです。
陪審によるトライアルを受ける権利は、アメリカ合衆国の憲法修正第7条により保証された権利です。 →憲法修正第7条(The
Seventh amendment)とは
(b)陪審トライアルの手続は、冒頭陳述→証言→最終陳述→陪審説示→陪審評決という順序で行われます。
陪審説示は、裁判官が陪審員に対して判断に必要な法的論点を説明することです。 →陪審説示(Jury instruction)とは
(c)陪審によらないトライアルを、ベンチトライアル(bench trial)といいます。 →ベンチトライアル(bench
trial)とは
(d)判決は、基本的に、陪審評決を基に作成されますが、評決破棄判決動議(Motion for judgement
as a matter of law:JMOL)が出された場合には、この限りにありません。 →JMOL動議(Motion
for Judgment as a matter of law)とは
A陪審トライアルの内容
(a)陪審は、一般人であり、技術の専門知識もなければ、特許制度の仕組み(特許出願や特許権の効力等)の知識も十分に持たないことが少なくありません。
このため、昔は、特許事件において陪審制度を利用することは稀ですが、近年では、陪審制度の利用率が高まっています。
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留意点 |
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