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 パテントに関する専門用語
  

 No:  437   

特許の活用/オープンイノベーションの態様

 
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用語

オープンイノベーションの態様

意味  オープンイノベーションは、イノベーションの主体や展開の方法に応じて幾つかの態様に分類されます。


内容 @オープンイノベーションは、ハーバード大学の教授が提唱した概念であり、彼の定義によると、“企業内部と外部のアイディアを有機的に結合され、価値を創造すること。”と説明されます。→オープンイノベーションとは

Aこの定義によると、オープンイノベーションの意味合いは広範になりますが、イノベーションの主体からみると、自由参加型のオープンイノベーションと一企業主導型のオープンイノベーションとに分けることができます。

B自由参加型のオープンイノベーションは、自由参加のコンソーシアムにより実施されるオープンイノベーションです。

(イ)コンソーシアムとは、2以上の個人・企業・団体・政府からなる団体で共通の目的に沿って活動したり、共通の目的に向かってリソースをプールすることを目的として結成されるものです。

(ロ)異なる分野の知識やアイディアを複数の団体が出して、技術を創造することを目的としています。

(ハ)例えばコンピュータのオペレーション・システムにおいては、“リナックス”が大きな成果をあげました。

C一企業主導型のオープンイノベーションは、ある企業の課題を実現するために協力者を見つけて行うイノベーションです。

(イ)この型のイノベーションには、さらに、技術search型のオープンイノベーションと技術提供型のオープンイノベーションとがあります。

(ロ)例えばある企業が需要者に対してこういう製品を提供したいと願望し、これを実現するために一定の性能・機能が必要という課題が生じたとします。この課題を実現する技術を実現可能な独占権(特許出願中のものも含む)を有する協力者を、広く社外に探索するの技術search型のオープンイノベーションです。

(ハ)逆にある企業が革新的な技術を有し、これを自社の業界に限らず、異業種にも用途を見い出したいという課題を持ったとします。この課題に応える協力者を見つけるのが技術提供型のオープンイノベーションです。

 有望な技術の特許出願をしたときには、こうした技術提供を特許の活用の方法として考えておくことが重要です。


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