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277 オープンイノベーション/特許の活用 |
体系 |
ビジネス用語 |
用語 |
オープンイノベーション |
意味 |
オープンイノベーションとは、企業内部の技術情報を外部に開示し(オープン)、外部のアイディアと結合することで、新しい技術を創造することです。
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内容 |
@オープンイノベーションの最大のメリットは、これまで自社単独で行っていた研究開発を迅速かつ効率的に行えることです。
A異業種の企業間のオープンイノベーションを例にとると、自社の新技術を開発するのに、別の技術分野の技術要素が必要であるが、市場に流通している製品などでは性能的に足りない(或いはそうした技術要素が存在しない)ということがあります。その技術要素を別の技術分野の企業が開発するのを待っていると、時間がかかるという場合にオープンイノベーションが有効です。
B国内では、例えば衣類のクリーニングに用いる技術要素を半導体メーカーが提供したというような例があります。
Cまた大学と企業との間のオープンイノベーションも行われています。
最新の技術開発の成果を抱えながら、これを世の中にどのように活かせるのかが分からない大学と、市場におけるニーズを解決するための手段(技術)を模索する企業とを、官僚が橋渡しすることを、産学官連携と言います。→産学官連携とは
Dオープンイノベーションと反対に、社内だけで研究開発を完結することを、クローズドイノベーションということがあります。
E従来は、優秀な技術者を多数雇用して、自力で製品開発をすることが大きな利益を得られると考えられてきました。開発した技術を特許出願により権利化することは当然であります。しかしながら技術や市場の変化が激しい分野では、こうした考え方が必ずしも利益の最大化にはつながりません。場合によっては、他人が特許を取得した技術を基礎として技術開発をした方が早く成果がえられます。そうした観点から、オープンイノベーションにより早くビジネスモデルを創り出すことが行われるようになりました。
→オープンイノベーションの態様
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留意点 |
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