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①フォーマット標準の意義
（ａ）メディアの符号化（暗号化）技術では、送り手側と受け手側を用いて、暗号を解除できるようにしなければなりません。
（ｂ）また通信の場合にも、送り手側と受け手側とが同じ通信技術を用いて、情報を送受信する必要があります。
（ｃ）さらに記録媒体へのデータの書き込み及び読取りも同じデータフォーマットを利用して実行される必要があります。
（ｄ）これらの技術の標準がフォーマット標準です。
②フォーマット標準の具体例
フォーマット標準は企業のオープン＆クローズ戦略と密接な関連があります。オープンした技術を他者が採用し易い環境を整えるためには、当該技術が標準化されていることが好ましいからです。
メディア符号化の分野では、符号化技術を作成するための符号技術は独自技術としてクローズし、他方、符号化されたデータの符号復活機能を標準化し、他者への使用を解放（オープン）するという形のオープン＆クローズ戦略がとられることがあります。
③フォーマット標準と特許の活用及び取得（特許出願）との係わり
上述のオープン＆クローズ戦略のオープン（他人への使用の許諾）の部分に関しては、あえてその技術に関して特許出願をして権利化しておきながら、ライセンス料をとらずに広くユーザーに使用の無償許諾を行うという場合もあります。オープンした技術が広く世間に広まることで、クローズした技術を実装した製品の売れ行きが高まり、結局は元が取れるという考え方によるものです。
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