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 パテントに関する専門用語
  

 No:  585   

特許出願人の技術標準化対策/特許の活用/オープン&クローズ戦略/

 
体系 ビジネス用語
用語

特許出願人の技術標準化対策

定義  ここでは標準化された技術に関して特許出願するのに必要な基礎的知識を解説します。


内容 @標準化された技術を特許出願する意義

(a)技術標準とは、ある特定の技術がユーザ・開発者・生産者等にとって統一的であり、利益や利便性が構成に得られるように各種の取り決めをすることです。

(b)技術標準化は、技術の規格を秩序づけることで技術の普及を図るものであり、特許出願の制度は、新たな技術を開示した特許出願人に公開の代償として私的独占を認めるものです。一見すると、正反対のようですが、特許の活用方法として、いわゆるオープン&クローズ戦略の下で、オープンすべき技術に関しては、他人の実施による特許の活用を図るべきである、と考えられるようになりました。具体的には特許権の存続期間中では他人に実施権の設定・許諾をすることができ、さらに必要であれば特許出願人でも仮専用実施権の設定・仮通常実施権の許諾をすることができます。

A技術標準に関して何を特許出願するべきか

(a)技術標準を実現するために必須の特許を標準必須特許(Standard Essential Patent)といいます。SEPと略称されることもあります。

(b)標準必須特許には、技術的に必須なものだけでなく、商業的に必須なものも含まれます。

B標準に必須の技術を特許出願することの利点

 標準必須特許を取得することにより、当該技術標準が普及したときに、例えばパテントプールを通じてライセンス料が得られます。

C標準に必須の技術を特許出願する際の注意点

 現在策定中の技術標準に関する技術に関して特許出願をする場合には、策定会議で当該技術が公知となる前に特許出願を完了することが必要です。

留意点

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