| 体系 |
ビジネス用語 |
| 用語 |
自前主義 |
| 意味 |
自前主義とは、事業者が専ら自ら所有する資源を活用して事業を行うことをいい、特に特許の分野では自社で開発した技術に拘って事業展開を図ることを言います。
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| 内容 |
①特許出願の制度は、自ら発明をした者（又はその承継人）が創作を公開する代償として市場で実施する権利を専有できる制度です。企業としては、自社の社員の職務発明を特許出願して得た特許を実施していれば、実施の利益を総取りできるため、自分が実施する技術は自社の特許で固めたいと思うのは自然の勢いです。製造メーカーなどが外部に委託・発注せずに、内部で全て製造しようとする方針（内製主義）は、手前主義の代表的なケースです。
②また自ら開発し特許出願して権利化した技術であれば、その内容を自分が知り尽くしているのですから、何か技術的な問題があっても容易に対処できるという安心感もあります。自前主義は、垂直統合型の事業形態でよく現れます（→垂直統合とは）。
③しかしながら、こうした自前主義には、一定の課題を解決するための技術を育てるのに時間がかかるという問題点もあります。
④今日では、市場のニーズの移り変わりが目まぐるしく、自前主義に頼っていると、自分の特許出願が権利化されたときには、他者の特許が市場で有利な地位を築いていて、あたらビジネスチャンスを逃してしまうという可能性もあります。
⑤そういう観点では、他人の特許出願の検索等を通じて世界中から優れた特許技術を見つけ出し、実施料を支払うことになっても、他人の特許を活用して自社の新製品を開発する方針（オープンイノベーション）が有力となっています。
→オープンイノベーションとは
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