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688 法律問題/特許出願(外国)/包袋禁反言 |
体系 |
外国の特許法・特許制度 |
用語 |
法律問題(matter of law) |
意味 |
法律問題(matter of
law)とは、裁判の審理のうち法律の適用に関する問題をいいます。ここでは主に特許出願に関する法律問題に関して説明します。
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内容 |
①法律問題の意義
(a)一般に裁判所での審理は、事実の認定を行い、次に認定した法律に法律を適用するという手順で行われます。 →事実認定(fact
finding)とは
(b)このうち法律の適用に関する問題が法律問題です。
法律問題は、裁判官が事案に対応した法律上の問い掛けを設定し、この問いに対する答えを見出すという手法で解決されます。
この問い掛けを、question of lawと言います(→question
of lawとは)。
また前述の問いに対する答えを、法的結論ということがあります。 →法的結論(Conclusion
of Law)とは(その1)
②特許出願の法律問題の内容
(a)一般に特許出願のクレームの解釈は、法律問題であると考えられています。
これは、純粋な法律問題とされる契約書や証書などの判断に類似すると考えられるからです。
特許出願の手続では書面主義が採用されており、クレーム解釈の主たる証拠である、クレーム自身や明細書、(包袋禁反言の適用に関わる)特許出願の経過を示す意見書や補正書は、全て書面で表されます。
意見の内容を確認するために特許出願人(発明者)を呼んで証言させるような必要はないので、控訴審の裁判官でも地方裁判所の裁判官と同様に事実関係を確認できるのです。
(b)しかしながら、クレーム解釈でも用語の意義などに関して、裁判の当事者双方が専門家を法廷で証言させる場合があり、そうしたケースでは、事実問題として扱うのが適当です。
→TEVA判決とは
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留意点 |
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