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778 プリーディング/特許出願(外国)/特許侵害 |
体系 |
外国の特許法・特許制度 |
用語 |
プリーディング(Pleading) |
意味 |
プリーディング(Pleading)とは、英米法の民事訴訟において事実審理に先立って争点を明確にするために当事者の間で主張の書面を交換する手続を指します。
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内容 |
①プリーディングの意義
(a)英米法の民事裁判では、事実審理であるトライアル(rial)の前にプリーディングで当事者同士の主張を出し合います。それにより論点を明確にすることができるからです。
→トライアル(Trial)とは
②プリーディングの内容
(a)特許侵害の場合では、例えば次のやり取りが考えられます。
甲(原告)による訴状(complaint)の提出→乙(被告)により甲の特許権のクレーム1~2が侵害されている旨
→訴状(complaint)とは
乙(被告)による答弁(response)→クレーム1は特許出願の日前の先行技術から容易に発明できたために進歩性がないので特許侵害が成立しない、またクレーム2に関しては係争物は構成要件の全部を実施していないので特許侵害ではない旨の主張
甲からさらに前記答弁に対する訴答(reply)が提出され、進歩性の欠如に対して再度の主張の表明が行われることもあります。
(b)前述の答弁書の内容としては、甲の主張を否認する他、訴状内容を明確にすることを求めたりすることができます。
(c)プリーディングでの対応は、その後のトライアルの行方を大きく左右するために重要です。
→訴状(Complaint)への対応
(d)プリーディングの段階で乙からカウンタークレームを出すこともあります。例えばクレーム1が無効であることの宣言判決を求めるような場合です。
→カウンタークレーム(counterclaim)とは
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留意点 |
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